反ワイロのサイト-私はワイロを払いました

I PAID A BRIBE、直訳すると「私はワイロを払いました」という衝撃的な名前のWebサイトがインドにあります。


インドで商売をするには購買決定者に何がしかのお礼を渡すという習慣があるようで、近年は昔ほどひどくはないものの、相手によっては時々必要なことがあるようです。


この悪習に対して毅然と立ち向かっているのが、バンガロールの市民団体が運営するこのWebサイト。市民が自分の経験、「私はこんなワイロを払わされた」「私は拒否したからこんな目にあった」とかを匿名で記載しています。

下記のような話が毎日のように書かれています。

「私が空いた道をオートバイで60キロのスピードで走っていたら、警官が出てきてスピード違反だと止めました。警官が罰金は100ルピーだと言うのでその場で100ルピーを支払い、領収書を要求しました。すると警官は領収書が必要なら罰金は300ルピーだと・・・」

「税金還付請求書をバンガロール税務署に提出してから5年経ちます。その間、年に4回は手続きの状況をチェックをしに税務署に行っていますが、いまだに還付金2万ルピーは支払われません。私の友人は還付金の5%を担当者に払ったらすぐに還付された、と言っています・・・・」


インドはまだまだ後進国だね、と上から目線で感じる方もいるでしょうね。でもインドの悪習が少しずつなくなって来ているということや、このように堂々と役人の悪口を書けるという自由性に私は感心します。インドは世界最大の自由主義国家です。


***おまけ***

小さい列車を追いかける3匹の野良犬
世界遺産の島、エレファンタ島の光景です